1月5日(金)に中学・高校ともに3学期が始まりました。中・高の6学年が体育館に揃うのは今日が最後です。
校長は式辞の中で、比叡山延暦寺根本中堂(こんぽんちゅうどう)の内陣にある、「不滅の法灯」と呼ばれている釣灯籠の話をされました。 この灯籠は最澄が天台宗を開くときに、「自分の地位によらず、人のために尽くし、互いを尊重しあう心をもって、一隅を照らす人となる」という願いを込めて、自らの手で灯りをつけたと言われています。 1571年織田信長による比叡山焼き討ちのときに一度消えてしまったため、山形県にある立石寺(りっしゃくじ)に分灯していたものを再び移し、最澄が灯してから1200年以上、絶やさないよう守り続けているそうです。
この灯りのエネルギーは蝋燭ではなく油。その油は3日目には無くなる量なので、みんなで継ぎ足すそうです。継ぎ足すのを忘れてしまうと、不滅の法灯は消えてしまいます。 では、この油を継ぎ足す当番がいるのか? ところが当番は決められておらず、みんながいつも心がけて、継ぎ足しているそうです。「油を絶やさないように」と全員が心がけているから、1200年以上灯すことができているのです。
「油を継ぎ足す」という簡単な作業ですが、誰かがやらなければいけない、怠ってはいけない作業です。人が行動を改めるには変化なしにはできません。人が行動を改めるときは、小さなことから始めなければなりません。油断することなく、小さなことを大切にして、新たな自分を育ててください、と生徒を激励しました。
3学期はこの1年間の締めくくりです。高校1年生は耐寒登山、2年生は修学旅行、そして3年生は1週間後に大学入試センター試験を控えています。宗中生・宗高生への応援をどうぞよろしくおねがいします。 |