3月3日(土)第69回卒業証書授与式を行いました。 多くの来賓の皆様、保護者の皆様に見守られ、高校69回生317名が宗像高校を巣立ちました。 卒業生にとって大事な節目となった「卒業式の日」。 その一日をご紹介します!
8:50・・・登校・朝礼
朝礼で配られたのは、コサージュ。 このコサージュはPTA第3学年委員会の皆様が、卒業生全員と担任・副担任のために作ってくださいました。
メインの花はアリストロメリア。花言葉は「未来へのあこがれ」です。高校生活の思い出を胸に、輝かしい未来へ羽ばたいてほしいという願いを込めて、一つひとつ丁寧に作ってくださいました。
たくさんの人の想いが込められたコサージュを胸に、最後の学年集会へ向かいます。
9:00・・・最後の学年集会
最後の学年集会は、先生方が用意していた3年間を振り返るDVDから始まりました。懐かしい写真を見て楽しかったこと、つらかったこと、いろいろな気持ちがよみがえってきます。 3年生の文化祭、体育祭、大変だった受験勉強・・・ 別れの時は、すぐそこまで来ています。
コサージュを作ってくださったPTA第3学年委員会の皆様へお礼を。
そして、3年間この学年を引っ張ってくださった学年主任へ。 「私達が『TY(とにかく、やる)』ことができるように、スーパー土活を開催してくださったり、お盆・年末も休み返上で学校を開放してくださったり、センター試験前にはキットカットと想いのこもった応援歌をプレゼントしてくださったり、いつも私達のことを考えてくださる先生の姿を見て、何度も頑張ろうという気持ちになりました。」 毎日の出来事一つひとつが、生徒たちにとっては大事な思い出。 「3年間、ありがとうございました!」 最後は全員で感謝の気持ちを伝えました。
学年主任挨拶。全員で話を聞くのもこれが最後です。 「私が、あなたたちの一番好きなところは、素直で何事にも真面目に取り組むところです。いろいろと苦しい中でも黙々と努力を続けたあなたたちの姿はとても頼もしく、私はそんな姿を見ているのが大好きでした。 これからの生活の中でも、また新しい試練と遭遇するでしょうが、その素直さと、その真面目さがあれば大丈夫です。」 「人の一生は自分探しの旅であり、数多くの経験を重ね、まだ知らない新しい自分と出会い、どんな人を愛し、どんな人に愛されるか。これからの楽しみは無限大です。これまで努力してきた自分を信じて、慌てず、焦らず、諦めず、あなたたたちの素直な真面目さをもって人生にチャレンジしてください。」 それぞれの道に旅立つ生徒たちへ、熱く激励の言葉を贈りました。
この一年、どんなときも「最後の」と言われてきた卒業生。 本当に最後の瞬間がやってきたことを実感させられたようです。 この後の卒業式に向けて、緊張感とほんの少しの寂しさが漂ってきました。
9:50・・・卒業生、入場!
たくさんの拍手に迎えられて、卒業生が入場しました。
国歌斉唱の後、卒業証書授与。 担任の先生が、一人ひとりの名前を読み上げます。
堂々と、力強く返事をする生徒。 明るく、爽やかに返事をする生徒。 名前を読み上げる声が時々ふるえて、涙を誘います。
卒業生総代が卒業証書を受け取りました。
校長は式辞の中で、「これまで私が求めてきた、コミュニケーション力と主体性に富み、チャレンジ精神を持って生き抜くこと。これからさらに磨きをかけ、その真価を発揮して欲しい。」と話しました。また、マハトマ・ガンジーの言葉「Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.(明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。)」を挙げて「生きることは学ぶこと、そして学んだことを使うことで価値が表れます。自分で、学ぶべき事を見つけ、自分なりの手段で解決できる人になって欲しい。」と激励しました。
最後に、「君たちが成し遂げた、宗高を笑顔の『息(いぶき)』で満たした文化祭。心をひとつに創り上げた『結意創剛(けついそうごう)』の体育祭。そのサプライズは、我が人生最高の感動でした。そして、日々の学校生活で宗像高校を躍進させてくれた諸君は、私の誇りです!」と卒業生に感謝の言葉を贈りました。 熱く語りかける校長の姿を、卒業生達はしっかりと見つめ、その気持ちを受け止めていました。
在校生代表による送辞では、この一年間リーダーとして頑張ってきた卒業生の姿を、思い出させてくれました。「この宗像高校で学んだことを一生の宝として、夢の実現へと道を切り拓いていってください。私たち在校生は、先輩方がこれまで築き上げてこられたこの宗像高校を、さらに発展させていく覚悟です。」と決意を述べました。
卒業生代表 答辞
卒業生代表の答辞です。3年間の行事の思い出が語られます。 楽しかった、苦労したこと、つらかったこと。いろいろな想いがこみ上げて、涙を拭う卒業生の姿が見られます。
「校長先生。いつも生徒のことを第一に考え、どんなに雨の強い日も、どんなに冬の暗い寒い朝も、門の前に立ち、生徒一人ひとりに笑顔で挨拶をして迎えてくださいました。宗中・宗高の生徒を、自分の誇りだと言ってくださったことは、本当に嬉しかったです。」
校長先生、学年の先生方、そして家族へ感謝の気持ちを伝えます。
「家族へ。甘えて、わがままばかりで困らせて、心配かけてしまったけど、いつも受け入れてくれて、ありがとう。 お父さん、お母さん。いつも見守ってくれて、ありがとう。
どんなときでも、一番の味方でいてくれて、ありがとう。 あなたの子として産まれてこられたことは、これ以上ない幸せです。 これから少しずつでも恩返しができるように頑張ります。 本当に、ありがとう。大好きです。」
最後に在校生として参列している高校2年生に語りかけました。 「在校生のみなさん。これからの宗高生活は、皆さんの想像以上につらく、苦しく、覚悟のいるものかもしれません。しかし、これからが宗高の魅力が特に詰まった一年です。宗高生の素直さと優しさを受け継いでいってください。100周年に向けて、新たな宗高を期待しています。」
11:40・・・卒業生、退場!
校歌と式歌「仰げば尊し」を高らかに歌い上げ、卒業式は終了。 卒業生が退場するとき、各クラスの代表が、クラスの保護者の前でメッセージを伝えます。
「いつも味方でいてくれて、ありがとう!」 「今度は私が、お父さんお母さんを支えられるように、もっと成長します!」
「自分の中では、お母さんが最高のお母さんです!」 「友達へ!みんなに会えて、とても嬉しかったです。ありがとう!」
家族だけでなく、友達や先生方へ精一杯気持ちを込めて感謝の言葉を伝えました。
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